倒れる背カンと立ち上がり背カンランドセル
立ち上がり背カンについて
ランドセルの立ち上がり背カンについて詳しく説明します。この背カン部品はランドセルの部品のなかでも特別に重要な部品になります。この背カン部品により「背負いやすさ」が全然違ってきます。
ランドセル各社がこぞって開発、進化しつづけ、背負いやすさをアピールする部品になります。それにともない、「体にそって立ち上がり」、「自然に立ち上がる」などいろいろな言い回しで
背カン部品の性能を表現するようになっています。そんな言い回し表現に惑わされないためにも「立ち上がり背カン」の基本原理を解説します。
立ち上がり背カンの基本原理
天使、フィット、ウイングなどに代表される「立ち上がり背カン」「フィット背カン」はランドセルの歴史のなかでも最大級の発明です。この「立ち上がり」機構によりランドセルの重さが分散され、実際に軽くなるわけではないのですが、ランドセルを軽く感じることができます。「立ち上がりフィット」の仕組みはランドセルの背中に対して初めから上向きに背負いベルトが固定していることです。
ランドセルに重さが加わるとランドセルは背中から離れようとしますが上向きに固定取り付けられた背負いベルトが反発するので背中から離れにくくなります。つまり「立ち上がり」背カンは立ち上がりの反発力を利用して背中にランドセルをフィットさせているのです。「立ち上がり」背カンではこの反発力が大事なのです。
従来式の「倒れる背カン」の場合
では従来式の「倒れる背カン」はどうでしょうか?「倒れる背カン」は背負う前は下向きです。背負う時には肩の向きになります。しかし、「立ち上がり」背カンのような反発力はないので、ランドセルの重さが加わると背中から離れていきます。「倒れる背カン」と「立ち上がり背カン」の違いは
この反発力の違いになります。
ランドセル試着する時には
試す方法は実に簡単です、ランドセルを試着するときに2kgの重りを入れてみてください。ただし「倒れる背カン」の場合、ほとんどのお店は重りを用意していないと思いますのでお客様が重りを持参する必要があると思います。「立ち上がり」背カンは重りを入れても変化しませんが従来式の「倒れる背カン」は肩にすきまができると思います。
ランドセルの試着時の注意点
肩ベルトを一番短くして、体にランドセルを縛り付けてはダメです。その状態で無理やりランドセルを背中に密着させるのはダメです。またそのような状態で毎日通学するなんて問題外です。くれぐれも成長期の身体に無理のない背負い方をお願いいたします。
従来式の倒れる背カンと立ち上がり背カンでは、荷物を入れた状態で背中に密着させようとするとランドセルの背負う位置が違ってきます。当然無理なく楽に背負えるのは立ち上がり背カンなのは言うまでもありません。
大人でも体感できる背負いくらべランドセル
横山鞄では大人でも背負える、「背負い比べ用ランドセル」をご用意しています。
ぜひ小学生にもどった気分で「背負い比べ用ランドセル」を試着してください。
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