ランドセルの選び方

赤色の岐阜横山セレクトランドセルに共通する背カンです。ウイング背カンを採用した背負いやすいランドセルです。

ランドセルが背負いやすい理由

今ではほとんどのランドセルがベルト立ち上げ式のフィット背カン

なぜなら・・・お子さまに大きな負担をかけず、軽く感じながらとても背負いやすいからです。6年間という長い間、お子さまが背負い続ける大事な道具であるランドセル。より快適に使用してもらえるよう、フィット式背カンには背負いやすい工夫が随所にあります。

昔のランドセルは何式?

より背負いやすくより丈夫にと、年々進化し続けるランドセル。昔自分たちが使っていた頃のランドセルは一体どのような物だったのでしょうか?サイズ、色、丈夫さ・・・どれをとっても大きな違いがありますが、記憶に残っているのは、ランドセルに沢山教材や道具をいれて背負うと、リュックサックを背負っている時の様にランドセルと背中の間にすき間ができ、肩が痛くなったり、後ろに引っ張られるような感じでベルトがズレてしまったり、背負いにくかった事でしょうか。昔はフィット式背カンではなく固定式背カンのランドセルしかなかったので、それがあたり前になっていました。2003年に「天使のはね」が販売されたのが、ベルト立ち上げ式フィット背カンのはじまりでした。

フィットする理由

今や定番になっているベルト立ち上げ式フィット背カンですが、名前の通りより背負いやすくフィットするよう工夫がされています。さまざまな種類のフィット式背カンがありますが、共通する仕組みは背負いベルトを上方向に固定していることです。上方向に取り付けることで、背中と肩に沿うようにフィットします。しっかりフィットすることで、ランドセルが重くなっても背中とランドセルの間に隙間ができず、体の一部分にだけ負荷がかからないよう、重さが分散されます。その結果、実際のランドセルの重さよりも軽く感じて背負うことができ、身体への負担も少なくて済むのです。
一方、昔からある固定式背カンはベルトが上下に自由に動くので、ランドセルが重たい状態で背負うと後ろに傾き、背中との間に隙間ができ背負いずらくなってしまいます。また、ランドセルの重さも肩や腰などに集中してしまい、身体に負担を感じやすくなるのです。

固定背カンとフィット背カンをの背負った場合の違い
(左)固定背カンと(右)フィット背カンのベルトの向きが重要

写真右側は、 横山鞄や、フィットちゃんや、ウイング等で採用してる、ランドセルを背負ったときに背中にピッタリさせるベルト立ち上がり背カンです。それぞれに共通する仕組みは、背負いベルトが上方向に立ち上がり固定していることです。
写真左側は、昔ながらのベルトが上下に180度自由に動くタイプの背カンです。

ランドセルのベルト立ち上げ式背カンと従来式固定背カンの違い

(左)固定背カンと(右)フィット背カンのベルト

背カンの違いは使用部品のなかでもっとも重要な部分なので詳しく説明します。
ランドセルは背中に背負うのでお子様の姿勢と深い関係があります。こちらではお子様の姿勢の関係についてご紹介します。これからご購入予定のある方は参考にして下さい。 またランドセルの特徴は、背負いベルトの取り付け部品と牛革やクラリーノの生地の組み合わせに現れます。 それが背負いよさ・丈夫さ・重さ・価格を決定する重要な要素となりますので、それを理解することが商品選択のカギになると思います
【 フィット系背カン】フィットちゃんや、ウイング、横山等で採用してる、ランドセルを背負ったときに背中にピッタリさせる部品のことです。それぞれに共通する仕組みは、背負いベルトが上方向に固定していることです。
【固定背カン】山型背カン、フリフリ背カン等、ベルトが上下に180度自由に動くタイプです。動くのに「固定背カン」と称しているのがわかりにくい原因かもしれません。

ベルト立ち上げ式フィット背カンと従来式固定背カンのランドセルを背負い比べてみる

ランドセルだけだとわかりにくいので、モデルを使って説明します。お店でランドセルを試着する時は教材のない軽い状態です。でも通学する時はそうはいきません。というのは、空の時は普通に背負えても重さが加わると山型背カン、固定背カン等はランドセルが後ろにズレて、背負いづらくなるのです。ぜひお店では1㎏程度の重りをいれて試着してください。

女の子に固定背カンとフィット背カンをの背負った場合の違い
(左)固定背カンと(右)フィット背カンに重りをいれて変化を確認

ランドセルが空の時は普通に背負えても、重さが加わると固定背カンはランドセルが後ろにズレて、背負いづらくなるんですね。店頭で実際背負ったお客様からも、こんなに違うんですね!と言ってもらえます。体験してみると、とても分かりやすく伝わります。ぜひ、店頭で背負い比べ体験してください。

ベルト立ち上げ式フィット背カンでランドセルが軽く感じるワケ

ランドセルが軽く感じるワケを説明します。簡単なのですぐ実行してください。
●ランドセルを背中に密着させる
●ランドセルの重心位置を高くすること
これが背負った時に軽く感じるワケです。
そのためにはランドセルの重量よりも、肩ベルトが立ち上がって背中との隙間を作らないこと。肩ベルトがクッション性になっていて食い込まないこと、などの局所負担を軽減する機能がついたものを選ぶのが大事です。 ここで大事なのはランドセルを背中に密着させるためにベルトの長さを短くしないことです。4年生5年生になってよく見かけるのが、ベルトの長さを1年生から変えていないランドセルです。子供の肩の関節は柔軟なので窮屈でも背負えてしまいますが、成長面で問題がありそうなので注意してください。

ベルト立ち上げ式フィット背カンの種類

フィット式立ち上がり背カンが販売された当初、その背負いやすさからとても人気となりました。フィット式立ち上がり背カンは樹脂素材が肩ベルトの付け根に上向きにセットされており、肩ベルトを立ち上げ、身体ににフィットする仕組みを作り上げています。肩ベルトが左右に開くことで、ランドセルが重たくなった時にも重心が身体の中心に保つことができます。 その後さまざまな種類のフィット式背カンが開発され、主流となっていきました。

赤色の岐阜横山セレクトランドセルに共通する背カンです。ウイング背カンを採用した背負いやすいランドセルです。
ウイング背カン

横山ランドセルのウイング背カン

肩ベルトを25°立ち上げることで、ランドセルと背中との接触面積がアップして肩への負担が軽減され、背負った時軽く感じられる仕組みです。肩ベルトが左右別々に動くので成長しても背負いやすくおろしやすい構造になっています。

ランドセルのフィット背カンのアップ
スライドフィット背カン

横山ランドセルのスライド背カン

横山ランドセルの肩ベルトのスライド間隔が8段階で調整できる仕組みです。スライドフィット背カンは肩ベルトが動かないため、背負っているときズレ落ちにくいです。また、髪の毛も挟まりにくくいです。

上記の背カンの以外にも新しく作られている背カンは、基本はどれもフィット式の背カンです。横山ランドセルもフィット式背カンを採用しています。
ひとくくりにフィット式背カンといってもそれぞれに個性があるので、どのタイプのフィット式背カンがあっているのか、実際背負ってどのタイプが合っているのか必ず確認することが大切です。

背負いやすいのはベルト立ち上げ式フィット背カンのランドセル

注意しなくてはいけないのが、昔ながらの従来式背カンしか部品がない業者が「固定背カンはシンプルだから壊れにくい」、とか、「フィット系の部品はプラスチックだから壊れやすい」と説明することです。 シンプルと壊れにくいは関係ありません。また、実際はプラスチックではなく66ナイロン等の非常に丈夫な樹脂を採用していますので心配は無用です。 また固定背カンしか扱っていないお店なのに、「フィット部品は壊れやすいですよ」フィット部品を販売した経験がないのに、なんか変ですよね。むしろ固定背カン、山型背カン等の素材は鉄製なので、 錆びたり折れたり、伸びて外れてしまう場合が多いです。そしてよくある説明で、「最初はフィットしていなくても、使用しているうちに、肩ベルトが牛革なので自然に体に馴染むので大丈夫ですよ」と言われます。 実際はフィット系と比較した場合、背負った時の重心の位置が初めから全然違いますので、同じような背負い易さにはなりません。また「牛革なので自然に体に馴染む?」は牛革が身体の形に変形するとはとても思えませんので、まったく根拠のない説明です。

ランドセルを選ぶ時のポイント

ランドセルを選ぶ時のポイントは、ランドセルの中に1キロ程度の重たいおもりをいれて実際背負ってみることです。 重さが加わった時、ランドセルはどのような状態なるのか、引っ張られる感じはないか、実際体感してみることがとても大切です。 ランドセルの色や見た目は、購入後でもカバーを掛けたりして好きなように変える事ができますが、背負いやすさは変えることはできません。お子さまが安心して6年間を過ごせるよう、背負いやすく負担の少ないフィット式背カンを選ぶことがとても大切なのです。
市場で販売されているさまざまな種類のランドセルを、背カンを基準に簡単におおまかに分類すると、昔ながらの「固定背カン」「山型背カン」などのシンプル背カンといわれる非フィット系と、 フィット系の2種類です。言うまでもなく背負いやすいのはフィット系です。耐久性の面では同じ力で引っ張った時、固定式背カンは金属部分が伸びて、外れる可能性があります。 それに対してフィット系背カンは樹脂が割れる可能性があると言われていますが、どちらも実証データはありません。しかも実際の使用方法にも左右されますので、本当のことはわかりません。 背負いやすさというものは、個人がどう感じるかの問題なので一概には言えませんが、通常、背中にフィットしたほうが体感上軽く感じると思います。フィット系背カンのほうが背中に近い方に重心があります。 つまり力の働く方向が、フィット系背カンが縦なのに対し、固定背カンは後ろに引っ張る力が働くからです。 ランドセルの背負い心地はお子様の姿勢に関係するのです。お子様の姿勢に合ったランドセルを選ばなければ、肩に大きな負担をかけてしまうことになるのです。 悪い姿勢のまま重たいランドセルを背負ってしまうと肩をはじめ、椎間板や脊髄、腰により一層大きな負担をかけてしまうことになるのです。大きな負担をかけないためにもまずはお子様の姿勢に注目すると良いでしょう。

正しい姿勢を維持

小さい頃は室内で遊ぶよりも外で遊ぶことが多かったという方はたくさんいらっしゃるでしょう。子供のうちは外で遊ぶことが当たり前と考えられている方も多いですが、 現代では外で遊ぶよりも室内で遊ぶお子様が増えているのです。この背景には、最新型ゲーム機やスマートフォンが大きく関係しています。ゲームのクオリティも高くなり、 無料で楽しむことができるものも増えたため、外で遊ばず室内でゲームに夢中になられるお子様が多くなりました。このようにゲームをしていると自然に前かがみの姿勢になってしまいます。 ゲームをする時間が長ければ長くなるほど、悪い姿勢が癖付いてしまうのです。姿勢が悪くなると、集中力や運動能力にも影響を与えてしまうことになります。悪い姿勢が癖付く前に正しい姿勢に改善することが重要になります。 正しい姿勢とは壁に背中を当てるように立った時に、後頭部・背中・おしり・かかとが壁につくような姿勢を言います。悪い姿勢が癖になっているお子様は、正しい姿勢を維持することが難しくなっているでしょう。

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