ランドセルの選び方

ランドセルをコスパで選ぶ

ランドセル選びにわかりやすい点数をつけて客観的にランドセルを比較してみませんか?すきなデザインである程度範囲を絞り機能性で採点すると決めやすいです。

いろいろな会社から様々な種類のランドセルが販売されて、どこの会社のランドセルも一番背負い良くて使いやすいって謳ってあります。しかも丈夫で軽くて傷に強く防水性もしっかりしています、となると、ますますなにを、どう選べばよいのか迷路にはまってしまいます。ネットで検索しても大手メーカーの記事ばかりが並び、目的解決の記事なんて少しもヒットしません。悩んでいるうちに、早くしないと売り切れになると店員さんに急かされて、気がつけばラン活からランドセル難民になっていた、なんてパターンをお盆頃になると毎年見聞きしてきました。

なぜこのような事態になってしまうのか?
実はランドセル自体がかなりの成熟商品なので、各社いろいろ工夫はしていますが実はそれほど違いがないのが実情だからだとおもいます。あとは誕生ストーリーを語り、「手造り」などのキャッチコピーと素敵な写真の演出度の違いくらいです。とまぁ、身もふたもない話ですが、それではランドセル難民の方々にはなんのアドバイスにもなりません。

そこでですが、ランドセルを選ぶ基準としてまずはデザインを優先しましょう。
子供の好きな色で選んでみてください。さきほど書いた通り各社ともランドセルの機能や作りはさほど違いはありません。好きなデザインや色で選んでも大丈夫です。でもどの好きなデザインや色にするかは親子でしっかり話し合ってくださいね。

ランドセルの機能の採点

次にランドセルの機能の採点です。デザインは採点できませんし、ランドセルの内部構造は分解しないと判別できません。お客様がランドセルを見て判別できるのはランドセルの機能だと思います。その機能の有無やサイズに対して点数をつけてみようと思います。

早速ですが下の表から当てはまる機能に○印をつけて下さい。

チェックポイント横山鞄他社製
立ち上がり式フィット背カン 
ベルトの長さ57cm以上 
持ち手
下ベルト縫い合せ仕上げ 
左右給食袋掛け安全フック 
大マチ幅内寸で12cm以上 
大マチ横幅23cm以上 
内ポケットDカン 
内張りの防水性
ワンタッチロック 
商品価格¥68000
○の合計数10 
価格÷○の合計数(コストパフォーマンス)6800点 

販売価格を○印の合計個数で割って出た数字がそのランドセルのコストパフォーマンスになります。当然低い数字ほど、コストパフォーマンスは良いことになります。横山ランドセルではこんな結果になりました。
68000円÷10個=6800点

比較する際は天然皮革のランドセルと人工皮革のランドセルは生地の単価が全然違うので別の表にしてください。

チェックポイントの解説です

  • 立ち上がり式フィット背カン
    フィットちゃんや天使などに代表されるランドセルの背負い心地を左右する一番大事な部品です。 フィットちゃんや天使などの構造はそれぞれ違いますが基本的な考え方は同じなので「立ち上がり式」か?「従来式」か?で判断すればいいと思います。
  • ベルトの長さ57cm以上
    背中の付け根から先端までの長さです。S字ベルトの場合はS字に沿って測ってください。短いと6年生になったときに背負えない事態になることもあります。ちなみに横山オリジナルは62㎝あります。
  • 下ベルト縫い合せ仕上げ
    わかりにくい箇所ですが、しっかりチェックしましょう。下ベルトの金具の裏あて生地は貼り合わせ生地になるのですが、縫込みがない接着だけだと剥がれてくることがあります。もっともクラレさんから両面表生地がリリースされていますので、牛革ランドセルでもクラリーノ下ベルトなら大丈夫です。
  • 左右給食袋掛け安全フック
    袋掛けの事故トラブルは意外に多いです。各社しっかりと対応していますが、それでも工房系のランドセル屋さんにはまだ未対応の場合がありますので、注意してください。
  • 大マチ幅内寸で12cm以上
    最近のランドセルではこのサイズが多くなりました。注意することは内寸で調べるコト、しかも中央ではなく端で測ることです。 ちなみに横山ランドセルは13cmあります。 大マチを1cm広げるとランドセルは約50g重くなります。各社とも広くしたいのですが、重さとの兼ね合いで悩むところです。
  • 大マチ横幅23cm以上
    Aフラットファイル対応サイズになるのですが、現在のランドセルはほとんど対応していると思います。これも内寸を測るようにしてください。
  • 内張りの防水性
    これは判断しにくい箇所です。お店で商品に水をかけるわけにもいきません。でも防水性は大事ですし、汚れたら拭けますし・・・。判断基準は生地のようなザラザラタイプはダメですね。ツルツルのビニールタイプはOKとします。もっとも、ここの素材は各社ともいろいろ研究しているので、一概には言えません。
  • ワンタッチロック
    部品の種類はたくさんありますけど、やっぱりワンタッチロックは便利です。
  • 内ポケットDカン
    ちらほら増えてきた部品です。これもあると便利だとおもいます。
  • 持ち手
    最近はほとんどのランドセルについていると思います。横山でも採用に悩んだ時期もあったのですが、あってよかった「持ち手」部品です。難点といえば、持ち手をつけることで、ランドセルが100gほど重くなることです。去年はついてないのに今年から持ち手を付けて重さが同じ場合は、なにか理由があると思いましょう。
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